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チオ硫酸ナトリウムの性質
チオ硫酸ナトリウムの性質チオ硫酸ナトリウムは水には溶けやすい。また、液体アンモニアにも溶けやすい。ただし、温かい飽和水溶液を冷やしても、過飽和により、結晶が析出しないこともある。普通に市販されているものは五水和物 (Na2S2O3・5H2O) の無色透明のややゆがんだ直方体の結晶で、ハイポ (hypo) と呼ばれる。水溶液はハロゲン化銀(銀塩写真の感光剤)の結晶を溶解するので、写真の定着剤として使用される。この性質は、ジョン・ハーシェルによって発見された。 チオ硫酸ナトリウムは、水道水中の塩素などハロゲン元素の単体を除く作用があるので、金魚、熱帯魚など水生生物の飼育において、換水に際して塩素消毒の施された新鮮な水道水を水槽に入れざるを得ないときに、あらかじめ少量添加して使用される。またこの性質は、医療においてポビドンヨードのようなヨウ素製剤を用いて消毒をした後に、ヨウ素による着色を脱色するのにも使われ、このときにはエタノール溶液(ハイポアルコール)の形で用いる。また還元力を持つ。 チオ硫酸ナトリウムは、写真材料店、熱帯魚店などで入手可能だが、酸と反応させると分解して単体硫黄と有毒な二酸化硫黄(亜硫酸ガス)を発生させるため、チオ硫酸ナトリウムは酸と混合、あるいは接触させないよう取り扱いに注意を要する。 チオ硫酸ナトリウムは、他に医療の分野ではシアン化物(青酸カリなど)中毒の解毒剤としてシアンを一旦メトヘモグロビンに結合させ徐々解毒するために、チオ硫酸ナトリウム水溶液の連続静脈注射と亜硝酸化合物を併用する。亜硝酸塩は血液中のヘモグロビンと反応してメトヘモグロビンとなる。メトヘモグロビンはヘム鉄やチトクロームの鉄よりもシアンと強く結合するのでシアンの中毒症状の発現を遅らせる働きがある。 チオ硫酸イオンも金属への強い配位性を示す。例えば、銀イオンと錯体を作るため、本来難溶性である各種ハロゲン化銀を水溶液中に溶解させることが出来る。 「Wikipediaより出典 - Article - History - License: GFDL」
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